調理師 過去問
令和6年度
問55 (調理理論 問15)

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問題

調理師試験 令和6年度 問55(調理理論 問15) (訂正依頼・報告はこちら)

炒め物に関する記述について、正しいものを一つ選びなさい。
  • 炒め物は、油脂とともに鍋などを通して加熱する間接調理法である。
  • 炒める時の油脂の量は、食品重量の20~30%である。
  • 栄養素の損失は、高温加熱のため煮物などに比べて大きい。
  • 鍋に入れる食材の量は、食材を混ぜながら加熱するので鍋を覆う位に入れてよい。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は、「炒め物は、油脂とともに鍋などを通して加熱する間接調理法である。」です。

 

各選択肢については、以下のとおりです。

選択肢1. 炒め物は、油脂とともに鍋などを通して加熱する間接調理法である。

正解です。

選択肢2. 炒める時の油脂の量は、食品重量の20~30%である。

誤りです。

 

炒める時の油脂の量は、食品重量の5%です。

選択肢3. 栄養素の損失は、高温加熱のため煮物などに比べて大きい。

誤りです。

 

栄養素の損失は、高温加熱のため煮物などに比べて小さいです。

 

選択肢4. 鍋に入れる食材の量は、食材を混ぜながら加熱するので鍋を覆う位に入れてよい。

誤りです。

 

 

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02

正解は 「炒め物は、油脂とともに鍋などを通して加熱する間接調理法である。」 です。

 

食材を直火で加熱するのが直火焼き、鍋などを通して間接的に食材を加熱するのが間接調理法間接焼き)です。炒め物は間接調理法となります。

 

ほかの選択肢を見て消去法で解くこともできそうです。それでは各選択肢もみてみましょう。

選択肢1. 炒め物は、油脂とともに鍋などを通して加熱する間接調理法である。

そのとおり、炒め物は、油脂とともに鍋などを通して加熱する間接調理法です。

選択肢2. 炒める時の油脂の量は、食品重量の20~30%である。

誤りです。油脂の量は5%前後が目安です。 食品重量の20~30%だとかなり多いです。

選択肢3. 栄養素の損失は、高温加熱のため煮物などに比べて大きい。

誤りです。炒め物より煮物のほうが栄養素の損失が大きいです。

 

栄養素の中には高温に弱いものがあり、煮物も炒め物も加熱によってある程度の栄養素が損失されます。

 

さらに、煮物は水溶性の栄養素が煮汁に溶け出すため、炒め物よりも栄養素の損失が大きくなりやすいのです。

 

 

選択肢4. 鍋に入れる食材の量は、食材を混ぜながら加熱するので鍋を覆う位に入れてよい。

誤りです。鍋を覆うくらいに入れるのは入れ過ぎです。一度に入れる食材の量は少なめにするのが正しいです。

 

一度に食材を多く入れると炒めるのに時間がかかり、炒めている間に食材から水分が出て水っぽくなってしまいます。

まとめ

炒め物に関しては似た問題が出やすいので、過去問題を繰り返し解くなどして、しっかりおさえておくことをおすすめします。

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03

『炒め物は、油脂とともに鍋などを通して加熱する間接調理法である。』が正しい選択肢です。
火そのものを直接当てるのではなく、フライパンや中華鍋を介して、油の熱で食品を高温・短時間で加熱するのが炒め物の基本だからです。

選択肢1. 炒め物は、油脂とともに鍋などを通して加熱する間接調理法である。

この選択肢が正解です。

炎が食品に直接当たるわけではなく、鍋(フライパン)と油を介した伝導・対流の熱で加熱します。分類としては乾熱調理法に入り、焼く・炒める・揚げるの仲間です。

選択肢2. 炒める時の油脂の量は、食品重量の20~30%である。

この選択肢は不正解です。

油脂の量が20~30%は多すぎます。

一般的な炒め物は鍋肌を軽くなじませる程度の油で足り、材料にもよりますが数%程度で十分なことが多いです。

大量の油を使うのは揚げ物に近い調理になります。

選択肢3. 栄養素の損失は、高温加熱のため煮物などに比べて大きい。

この選択肢は不正解です。

炒め物は高温でも短時間で、水もほとんど使いません。

水溶性ビタミンの流出が少ないため、むしろ煮物より損失が小さくなることが多いです。

加熱しすぎを避ければ栄養の残りは良好です。

選択肢4. 鍋に入れる食材の量は、食材を混ぜながら加熱するので鍋を覆う位に入れてよい。

この選択肢は不正解です。

食材の入れすぎは温度が下がり、べちゃっと仕上がる原因になります。

炒め物は鍋底に薄く広がる程度の量で手早く加熱するのがコツです。

量が多いときは数回に分けるのが望ましいです。

まとめ

炒め物は鍋と油を介した乾熱・間接加熱で、高温短時間が基本です。

油は必要最小限、鍋を詰め込みすぎない、この2点を守るとシャキッとした食感栄養の残りが良くなります。

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