調理師 過去問
令和6年度
問7 (公衆衛生学 問7)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

調理師試験 令和6年度 問7(公衆衛生学 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

せき、くしゃみで感染する感染症の感染経路として、正しいものを一つ選びなさい。
  • 接触感染
  • 垂直感染
  • 飛沫感染
  • 空気感染

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

この問題は、咳やくしゃみで感染する感染症の感染経路について問いです。せき、くしゃみの場合を理解することが大事です。

選択肢1. 接触感染

接触感染は、病原体保有者、動物の血液、体液、排泄物などに触れることで感染します。例をあげると、エイズ、梅毒、狂犬病があります。


 

選択肢2. 垂直感染

垂直感染は、母体から胎児や新生児に感染する経路です。例をあげると、風しん・B型肝炎などがあります。


 

選択肢3. 飛沫感染

飛沫感染は、咳やくしゃみで飛び散る飛沫(唾液や鼻水の微粒子)を吸い込むことで感染する経路です。例をあげるとインフルエンザ、百日咳、新型コロナウイルスなどがあります。


 

選択肢4. 空気感染

空気感染は、飛沫よりもさらに小さい微粒子(エアロゾル)が空気中を浮遊し、それを吸い込むことで感染する経路です。

例をあげると結核、インフルエンザ、百日咳があります。。


 

まとめ

感染経路の種類は、直接伝播、間接伝播の2つがあります。感染の仕方を理解することが大事です。

参考になった数78

02

正解は 「飛沫感染(ひまつかんせん)」です。

 

この用語は、コロナウイルス感染症やインフルエンザの感染経路としてよく取り上げられていたので、見聞きして知っている、という方も多いでしょう。

 

せき、くしゃみ、会話などによってウイルスや細菌を含んだ飛沫が飛散し、ほかの人の鼻やのどの粘膜に付着することで感染が起こることを「飛沫感染」といいます。

 

では、各選択肢について説明していきます。

選択肢1. 接触感染

誤りです。

 

接触感染は、皮膚や粘膜、またはウイルスや細菌に汚染された物体や環境と接触することで起こる感染経路を指します。

 

経路の一例として、分泌物が付着した手、ウイルスや細菌が付着した手で触ったドアノブやタオル、性交渉などが挙げられます。

 

接触感染によっておこる感染症には、ノロウイルス、インフルエンザ、梅毒、流行性角膜炎などがあります。

選択肢2. 垂直感染

誤りです。

 

垂直感染は「母子感染」ともいいます。これは、親(母)の体を介して子へウイルスや病原体が感染する経路を指します。主に、妊娠、出産、授乳によって母から子へ感染が起こります。

 

垂直感染で起こる感染症にはB型肝炎、HIV感染症、梅毒などがあります。

 

なお、親から子へ直に感染が起こる感染経路は「垂直感染」というのに対し、それ以外の経路で起こる感染は「水平感染」と呼ばれ、飛沫感染や接触感染、空気感染などは水平感染に含まれます。

選択肢3. 飛沫感染

そのとおり、「飛沫感染」はせき、くしゃみで感染する感染症の感染経路です。

 

飛沫感染で起こる感染症には、かぜ、インフルエンザ、おたふくかぜ、風疹などが挙げられます。

 

飛沫(ひまつ)とは水滴やしぶきのことです。「飛沫感染」は、咳やくしゃみによる唾液や分泌物で5ミクロンより大きな粒子が飛散して起こる経路を指します。(5ミクロンより小さい粒子が飛散する感染経路は「空気感染」と呼び分けられています。)

 

選択肢4. 空気感染

誤りです。

 

空気感染は、ウイルスや細菌を含んだ5ミクロンより小さな粒子が空気中に拡散することで感染する感染症の感染経路です。

 

飛沫感染の場合は、咳やくしゃみによって飛び出た飛沫は重くて1~2メートル先までしか飛ばないので、離れた所にいる人には感染しにくいです。

 

一方、空気感染の場合は、飛沫が5ミクロンより小さくて軽いので空気中に浮遊しやすく、空気の流れによって部屋中に拡散しやすくなります。

 

空気感染で起こる感染症には、麻しん、結核菌、水痘などが挙げられます。

まとめ

飛沫感染、空気感染、接触感染、垂直感染とそれによっておこる感染症の組み合わせは調理師試験に出やすいので、それぞれの感染経路の特徴はしっかりチェックしておきましょう。

参考になった数30

03

正解は『飛沫感染』です。

せきやくしゃみで飛び散る水滴(飛沫)の中に病原体が含まれ、およそ1~2mの範囲で人にうつる経路を指します。

選択肢1. 接触感染

この選択肢は不正解です。

手指どうしの触れ合い、ドアノブやスマホなど物の表面を介して病原体が口や鼻、目に入って起こる感染です。

せき・くしゃみそのものが運ぶのは水滴なので、ここでは当てはまりません。

選択肢2. 垂直感染

母子感染のことです。

胎盤、産道、母乳などを通して妊娠中・出産時・産後に赤ちゃんへ感染する経路です。

せき・くしゃみとは関係しません。

選択肢3. 飛沫感染

この選択肢が正解です。

せき・くしゃみによって生じた比較的大きい水滴が近くの人の口・鼻・目に入って感染します。

距離が近いほど起こりやすいのが特徴です。

選択肢4. 空気感染

この選択肢は不正解です。

非常に小さい粒子(飛沫核)が空気中を長時間ただよい、同じ室内にいるだけで離れた場所でも感染します。

麻しん(はしか)、水痘、結核などが代表例で、せき・くしゃみはきっかけになりますが、運び手は飛沫核であり飛沫感染とは仕組みが異なります。

まとめ

せき・くしゃみで広がるのは飛沫感染が基本です。

飛沫は重くて遠くまで飛びにくいため、1~2mの距離目・鼻・口の防護が大切です。

予防として、マスク着用咳エチケット人との距離の確保こまめな手洗いが有効です。

空気感染は別の仕組みで、長時間・広範囲に広がりうる点が違いです。

参考になった数0